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かわいい溢れる『わたなれ』3 巻の感想

こんにちは。Math。です。

待ちに待った,みかみてれん先生著『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』の第 3 巻が発売されました。

嬉しすぎます。即買いです。

わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)3(ダッシュエックス文庫)

わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)3(ダッシュエックス文庫)

  • 著者:みかみてれん
  • イラスト:竹嶋えく
  • 出版社:集英社
  • 発売日:2021年4月23日

私がガールズ・ラブコメにハマったきっかけでもある本作品。第 1 巻はスパダリこと真唯が,第 2 巻は黒髪クール美少女の紗月さんがメインでした。

そしてついに,我らが大天使・紫陽花さんがメインの第 3 巻です。

「私、家出することにしたんだっ」

すべてはその一言から始まった。

夏休み、家族と喧嘩してしまった紫陽花さんは、意地になって家出すると言い出した! 一人旅は危なすぎでしょと焦ったわたしは、勢いでその旅に同行することに。

わたしが天使を守るんだ!

海沿いの町に泊まって、卓球をしたり温泉入ったり、紫陽花さんが甘えん坊妹になっちゃったり!? さらに真唯まで現れて、旅は一気に賑やかに。元気になった紫陽花さんも家族と和解して、一件落着。

——のはずだったんだけど。

わたしはずっと気づかなかった。紫陽花さんがどんな想いでわたしと一緒にいてくれたのかを。

出典:わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) 3/みかみてれん/竹嶋 えく | 集英社の本 公式

あらすじの時点で最高は確信していたんですけど,蓋を開けてみると期待以上でしたね。

優しいが服を着て歩いてるような存在の紫陽花さんが怒るところも甘えるところもいたずらなところも,何もかもが可愛いです。ふと我に返って羞恥に悶える紫陽花さんも天使すぎて,れな子の心境には深く共感するばかりでした。

そして,紫陽花さんのそんな一面を引き出したれな子には,もはや称賛しかありません。普段はネガティブ思考全開だけれど,いざとなれば不器用ながらにも一生懸命,友達のために行動できるれな子には,1・2 巻に引き続き惚れ直しました。ほんと罪づくりな女(褒め言葉)です。もちろん,自ら墓穴を掘りにいく姿もれな子の魅力の一つです。

真唯が再び登場してからは物語が更に大きく動き出し,勢いが衰えることを知らずの最後の最後—— 348 ページからの流れと 351 ページ冒頭のあの一文ですよ。これまでの物語が一気にフラッシュバックしてあの一文に収束したときには,冗談抜きで全身に鳥肌が立ちました。

みかみてれん先生,感服です…

おわりに

1・2 巻に引けを取らない最高の 3 巻でした。

個人的には,クールを身に纏う紗月さんのあんな姿が見られるとは思っていなくて,棚からぼた餅でした。ごちそうさまです。それに,紗月さんからの命令を素直に守らないれな子,なかなかの大物です。あとで痛い目を見ることになりそう…

それと,真唯ママとの邂逅はどう響いてくるんでしょうか。気になります。

次はいよいよ,みんなの妹・小柳香穂ちゃんがメインとのことで,とても楽しみです。可愛い愛されキャラだけれど裏があるっぽい香穂ちゃんを,(恐らく)深く知ることができる第 4 巻。待ち遠しいです。

それでは。

P.S. みかみてれん先生原作の『もし、恋が見えたなら』も面白いのでぜひ〜